Autophagyに関して若返りと東洋医学

オートファジーとは何か?

人間の身体ではAutophagyというメカニズムがはたらいています。これはノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅栄誉教授の研究で有名になりました。
Autoは自分、phagyは食べる、ということで自分自身を食べてしまう機構です。
簡単に言うと、体内の細胞が自身のタンパク質を壊して(異化)アミノ酸に分解するものです。
こうして壊される細胞は特に問題がある細胞を選ばれ、これによって身体は常に修復されています。
体重50キログラムの人で1日200グラムに及び、そのうち50グラムは体外に排出され、残りの150グラムはリサイクルされます。
足りない50グラムは食品から補われ、身体は均衡を保つことができます。
つまり、常に毎日200グラムずつ細胞が若返っているわけですが、リサイクルして使われる量のほうが3倍多いですから、このリサイクル効率が高いことは、食事から得るタンパク質以上に重要です。

オートファジーがなぜ重要なのか?

このAutophagyがきちんとはたらかないと身体にゴミが貯まってしまい、それが老化促進、ガンやパーキンソン病、その他さまざまな不調の原因になっていると考えられ、Autophagyを盛んにすることがアンチエイジング、ダイエット、健康維持、疾病治療の面から有効だろうと言われています。
このAutophagyを盛んにする方法としては良質の睡眠、食事を摂らない時間を設けること、その空腹時間に軽い運動、といったことが紹介されています。

オートファジーを東洋医学的に解釈してみる

では、このAutophagyを私なりに考えると、特に東洋医学的にはと言うと、肝の回復が重要だろうと思います。各種酵素を生成したり代謝を司る臓腑ですからここが弱っていると身体の細胞もうまく入れ替わらないと思います。
安心してグッスリ眠り、常に食品を分解加工するために動き続けるような状態であれば肝は疲労してしまいますので、それをふせぐために睡眠と食事を摂らない時間は重要だろうと思います。その間の運動はわかりません。
それに加えて解毒に負担がかかる物を摂らない、肝と目は密接な関係がありますので眼の疲労を防ぐことなども効果があると思います。やわらぎ治療室でも肝の機能回復を意識して治療することは多いです。一旦回復してもそれを維持する生活が重要です。

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本文章は鍼灸国歌免許資格者が書いております。

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