サプリに関する難しさ
例えば「血ですか、それなら鉄分摂ってますから大丈夫ですよ」的な話をお聞きすることがあります。
確かに鉄分補充で赤血球減少の解決ができることは少なくありません。
しかし、
- 胃液が鉄分の吸収に関与しているため、胃液の多少によって吸収率は変わってしまう
- 赤血球生成にはビタミンB12、葉酸、リチウムなどが関わってくる
- タンパク不足も影響する
- 鉄分は増えすぎても問題を起こす
- 鉄をきちんと貯蔵する肝臓は健康である必要がある
- 甲状腺の機能が低下していると造血機能も低下する
- 酸化が激しいと溶血現象が起き、結果血が増えない
ビタミンなどもせっかく吸収しても、それを使うには体内で活性化する必要があります。
しかし、そのための補酵素が不足していると働けなかったりします。
栄養素は人により必要量がまったく違ってくる
栄養は知るほどに複雑です。
体調回復時には普段の必要量より大量に、ある栄養を必要としたりします。
造血が盛んになると、リチウムが普段より多く消費されます。リチウムは精神面とも関係しているので、それによって精神不安定を起こしたりする報告があります。
ビタミンCなどは、ガン患者に投与する場合の量は健常人の必要量の何十倍も投与しますし、タバコを吸っている人の必要量は吸わない人よりはるかに多くなります。
今現在のその方に最も必要な栄養とその量はまったく変わってしまうものだと思います。